2010年7月7日水曜日

個客代理人5--もう広告もプロモーションもいらない?

5.リーン思考の誕生 1980年代の後半、米国のナショナルプロジェクトで世界の自動車産業を研究したジェームズ・ウォーマックとダニエル・ジョーンズは、トヨタの工場の生産性の高さに着目した。彼らの研究はやがて「リーン(=贅肉を削ぎとった、ムダのない)」という概念にまとめられ(「Th...
2010年6月19日土曜日

個客代理人4--もう広告もプロモーションもいらない?

4.プロモーションはなぜ必要なのか いずれの例でも、問われているのは「プロモーション」の意義だ。 そもそもぼくたちは何故プロモーションを必要としているのだろうか。 一般に、プロモーションの目的は「周知促進」と「需要喚起」だ。市場投入時にいかに商品を広く知らしめるか、また市場...
2010年6月6日日曜日

個客代理人3--もう広告もプロモーションもいらない?

3.行列とコンビニ弁当 行列は、「客を待たせる」だけでなく、欠品の原因にもなりやすい。 およそ製造業と流通業にとって、ビジネスとは需要と供給の間に生じる不均衡との闘いと言っても過言ではない。需要の不確実性とどう闘い、それをどれだけ最小化できるかが経営者の腕の見せどころとなる...
2010年5月27日木曜日

個客代理人2--もう広告もプロモーションもいらない?

2.行列のできるバーガーショップ マックで行列と言えば、2008年暮れのクォーターパウンダー発売の際に、大阪でサクラを使って行列を演出したという事件があった(マクドナルドはこのとき自身が持つ一日当たり店舗売上の最高記録を更新したのだった)。 ネットの世論調査でこれに対する反...
2010年5月21日金曜日

個客代理人--もう広告もプロモーションもいらない?

1. 序章 2009年夏のある日。マックのドアを開けたらすごいことになっていた。 「マックでDS」企画の第一弾で、「まぼろしのポケモン」がマックの店舗でダウンロードできるというキャンペーンが、その週末からはじまっていたのだ。 家の近所のマックでかつてこれほどの行列ができ...
2007年1月10日水曜日

同窓会と格差社会

中学の同窓会があった話はもう書いた。 実を言うと、それは中学の閉校記念の同窓会だったのだ。 田舎の過疎地の話ではない。地方都市とは言え市の中心部、下町の話だ。 住宅の郊外化は地方都市でもどんどん進んでいるようで、母校の中学も近年はすっかり生徒数が減っていたらしい(ピーク時には1...
2006年6月30日金曜日

仮設店舗の話

駅前の古い公団ビルがようやく建て替えになるらしい。 駅に近い方の棟は住宅ばかりだが、遠い方の棟には商店も入っている。 立ち退きとかはどうするのかなと思っていたら、まず先に駅に近い方の棟が取り壊された。 しばらくして、その跡地に仮設の建物が建ちはじめた。 工事事務所か何かか...